新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

2019-07-16から1日間の記事一覧

クロフツのレギュラー探偵

けれん味たっぷりの名探偵ではなく、地道な捜査をする普通人探偵を主人公に「樽」でデビューした鉄道技師F・W・クロフツも、やがてレギュラー探偵を持つようになった。それがこの人、フレンチ警部である。原題も「Inspector French & The Starvel Tragedy…

印象の薄い名探偵

「アリバイ崩し」というミステリーのジャンルはクロフツの「樽」に始まったものの、発達したのはユーラシア大陸の反対側の島日本でだった。先日紹介した松本清張「点と線」や森村誠一「新幹線殺人事件」など名作が生まれ「時刻表もの」というジャンルを形成…