新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

2021-02-18から1日間の記事一覧

千草検事最後の挨拶

本書(1989年発表)は、土屋隆夫の千草検事シリーズ最後の作品である。本書の解説にあるように、前作「盲目の鴉」から9年を経ての書き下ろし。「9年ぶりだから傑作とは限らないが、寡作は傑作の条件のひとつ」なのである。 本格ミステリーとして「小数点以…