新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

2021-04-13から1日間の記事一覧

親分衆の前での「名探偵」振り

笹沢左保の「木枯し紋次郎シリーズ」でも、指折りの面白さを持つのがこの中編集。60~70ページの中に事件があり、謎があり、意外な結末があるのがお約束だが、本書の中の「桜が隠す嘘二つ」ほど見事な時代劇ミステリーは滅多にない。下総の国境町では、地場…