新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

FBIの女捜査官グレゴリオ

 このDVDは「NCISニューオリンズ」のシーズン3。前シーズンの最後に国防省の高官までからんだ大規模なテロを未然に防いだのは良かったのだが、防ぐにあたって例によって破天荒(非合法ともいう)な手段を使ったドゥエイン捜査官のチームへの風当たりが強い。心に大きな傷を負ったメリー・ブラッドは去り、残ったメンバーもFBIの監視下に置かれてしまう。

 

 DCのFBIからやってきたのは、現地生まれのヒスパニック系のグレゴリオ捜査官。プロファイルの能力も持ち、戦闘力も高い。ただ突き出した唇とアゴ、鋭い目つきは美女とは言えない。なぜこの街を捨てたのか、秘密を持った彼女も交えて物語が展開する。

 

 シーズン1で婚約中の恋人を失ったクリスと、潜入捜査を生き延びてチームに加わったソーニャが接近するのだが、かつてクリスが遊んだ女メロディが登場。クリスの子供を連れてきてしまった。

 

        

 

 ソーニャもグレゴリオも知られたくない過去がある。いずれも男がらみのもので、それが徐々に明らかになるにつれ、反発していた2人は打ち解け始める。曰く「似た者同士かもね。男を見る目がない・・・」。

 

 普段は分析室から出ることはないセバスチャンが、脱獄の手助けをさせられてから「現場」に興味を持ち、分析官から捜査官になりたいと言ってドゥエインを困らせる。戦闘ビデオゲームで強さを見せつけるオタクなのだが、実戦につかえるだろうか?

 

 このシリーズでも本家NCISとのコラボ企画はあって、前編がDCで重要機密が盗まれ、後編でその機密がニューオリンズで競売にかけられるというもの。組織潜入の得意なトーレス捜査官が派遣され、マクギー捜査官もやってくる。マクギーはセバスチャンの憧れの人、分析官から捜査官になった先輩である。

 

 それにしても<マルディグラ>はとんでもないお祭りだ。100万人の観光客が来て、どこもかしこも仮装した人であふれる。いかがわしい取引には絶好の場所。今回も楽しませてくれました。シーズン4も買ってありますよ。