新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

平気で嘘をつく数%の人たち

 2016年発表の本書は、脳科学中野信子氏の「サイコパス解説」。平気で嘘をつき、それを暴かれても平然と「自分が被害者」と言ってのける人、人を傷つけても後悔も反省もせず、時に連続殺人・猟奇殺人をしてのける人は一定数いて「サイコパス」と呼ばれる。

 

 古来犯罪者との相関を言われるこの性向だが、勝ち組と負け組があるという。基本的には、

 

・恐怖や痛みを感じにくく、他人に同情をしない

・罪悪感が低く良心の呵責もないが、孤独感は強い

・抑止力が低いので、思い切った行動をとることができる

・身体的には心拍数が低く、脳に偏りや未発達/異常発達がある

 

 というもので、巷間言われるようにIQが特に高いわけではない。先天(遺伝)的か、後天的かについては、両方あって相乗効果で高いサイコパス度を示すケースもある。

 

        

 

 過去の統計的研究では、全人口の1~4%がそうだとされるが、この数値はサイコパス度の基準をどこに置くかで変わる。軍隊の教官は「躊躇なく敵兵を打てる兵は100人に1~2人」というから、やはりその辺りに比率があるのだろう。

 

 また成長するときに置かれた環境で、不遇になれば反社会的行動が目立ち「負け組」になり、成功体験を積めば「勝ち組」になる公算が高い。成功したビジネスマンには、この度合が高い人が多い。大舞台に物おじせずプレゼンテーションが得意、しかし地道な管理やチームワークは苦手という人が多い。適切な補佐役を持てれば、出世する公算が高い。

 

 トランプ大統領サイコパスの(善悪含んだ)例だが、筆者は以下の人たちもそうだったと予測する。

 

織田信長

毛沢東

・ピョトール大帝

ケネディ大統領

クリントン大統領

マザー・テレサ

・スティーブ・ジョッブス

 

 しがらみの多い日本社会では、サイコパスは相対的に住みにくい。しかし、都会に出て、下記のような仕事なら向いているとある。

 

・作家、著述業

・変化の激しい業界

・人間心理の闇に触れる職業

 

 最後にサイコパス度のチェックがあって、僕がやってみると、4区分のうち、対人面や情動ではスコアが高く、生活様式と反社会的の面では低かったです。総合評価は「やや高」といった感じ。やっぱりミステリー作家が良かったですかね。