新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

右派も左派も「反日」が国是

 2018年韓国が「親北」の文政権だったころに、韓国人ブロガーであるシンシアリー(SincereLee)が発表した本書は、韓国人の根底にある民族主義を日本語で綴ったもの。最大の主張ポイントは「北朝鮮が日本に核ミサイルを撃つ可能性より、南北統一後の高麗連邦(Corea*1)が日本に打つ可能性の方がずっと高い」である。

 

 半万年以上前から優れた高麗民族が統治してきた偉大な国であり、一時期外敵(中国・日本・米国)に侵略されるも、再び統一朝鮮として蘇るというのが、根底に流れている民族主義だと、筆者は言う。

 

 反共産主義(軍部系)右派と、親北朝鮮の左派で揺れ動く韓国政権だが、両者に共通しているのは、民族主義からくる「反日」。事実上の国是であり、子供のころからの反日教育は当然のことだ。大人になり(筆者のように日本に来て)日本人も悪い人ばかりではないよねと思うようになっても「同調圧力」がそれを口に出させない。

 

        

 

 WWⅡ後の臨時政府は、韓国国民に自信を取り戻させるために「上古史(サンゴサ)」というトンデモ史観を広めた。曰く、

 

・朝鮮文明は、世界四大文明より早く(十万年以上前)に確立された

・文字を最初に作ったのも朝鮮文明、ハングルはその名残り

・かつて韓民族は、中国を含むユーラシア大陸全てを支配していた

 

 のだそうだ。そのように優秀な韓民族だから、どうしても統一したい。統一すれば日本なんかに負けるわけがない・・・というのが民族主義親北朝鮮の流れ。文政権は、そんな思いを持つ人たちの思念をストレートに表現して人気を博しているのだ。

 

 文政権やその支持者たちに、具体的な統一のビジョンがあるわけではない。水と油のような政治体制が、同一民族だからすぐに交われるはずもない。しかし統一から核保有大国高麗連邦で世界に覇をとの思いは、多くの韓国国民が抱いている。覇を唱える手始めが、日本への核ミサイル攻撃というわけ。

 

  トンデモ予言書のような書ですが、現在のかの国の混乱状態(大統領は弾劾裁判中、野党党首は公民権はく奪、最大野党党首もはく奪の可能性ある裁判中)を理解するには意味あるものでしたよ。

 

*1:KでなくCなのは、KだとJapanの次だが、CならJより前に来るから