1965年を過ぎ第二期となると、ソ連の原潜も活動が活発になってきた。弾道ミサイルを積んだSSBNも多くなり、太平洋や大西洋に進出してきて、米国本土に核ミサイルを撃ち込む能力を備えるようになる。しかし騒音が大きくソナーの性能も良くないので、1隻のSSBNに1隻のSSNを追尾させておくことができた。いざ米国ほどを狙ってミサイルを撃とうとしたら、恐らく発射前に撃沈されていただろう。
それでもソ連の技術開発は加速し、次々と新鋭艦を投入してくる。新鋭艦が海に出てくると、その性能や行動様式を測るために、SSNはソ連基地近くまで潜入することになる。ヤンキー級潜水艦を47日にわたって追尾し続けた、剛の者も現れた。
1969年には、SSN<ガトー>がホテル級SSBN<K-19>と衝突した。ソ連側は<ガトー>が沈んだと思ったようだが、セイルはひしゃげてしまっても何とか帰投している。一方<K-19>は原子炉の事故を招き、多くの乗組員が被曝して死ぬ事態となった。

1970年代後半から第三期になる。ソ連の原潜が徐々に静粛化し、探知が以前ほど簡単ではなくなった。核弾頭200発を積んだ、超大型SSBNタイフーン級も配備され始める。弾道ミサイルの射程も伸び、オホーツク海やバレンツ海からでも米国本土が狙えるようになった。
米軍のSSNは、ソ連の内懐まで入っていかなくてはならなくなる。そでも潜水艦を追うだけではなく、敵の通信を傍受するという任務が増えた。<アリバット>と同様に老朽艦<シーウルフ>は、海底ケーブルから信号を傍受する特殊装備を載せてカムチャッカ半島沖にまで潜入した。一度はケーブルに絡まってしまい浮上できない事態にもなったが、通信傍受の戦果は赫々たるものになった。
冷戦が終わった1990年代後半、旧式艦は引退してゆき、上記の任務はSSN<ロサンゼルス級>が主力となって進めているとあります。現在もなお最強と言われている<コネチカット>や2代目<シーウルフ>は、この時代の新鋭艦でした。今は、南シナ海などで中国艦と「鬼ごっこ」をしているのではないでしょうか(*1)?