2015年発表の本書は、昨日に引き続きロバート・クレイスの作品。「容疑者」の続編でスコット&マギーが登場するのだが、作者が以前からレギュラーとして使って来た私立探偵エルヴィス・コールと相棒のパイクも出てくる。コールは<世界一の探偵>との看板を出しているが、陰で海兵隊上がりの猛者ジョー・パイクが動いて事件を解決するのだ。
本書は、この2組が邂逅するところから始まる。不思議な女から行方不明のエミリーを探してと頼まれたコールは、手掛かりがあるらしい屋敷にやってきた。たまたまスコット&マギーは、麻薬の売人を追ってその屋敷に来た。そこには緻密な犯罪者ロリンズがいて、爆弾を製造していたのだが売人が逃げて来て窮地に陥る。
ロリンズは売人を殺し現場を(漂白剤で)消毒するのが精一杯、せっかく用意した爆弾製造の設備は警察に押収されてしまう。さらに、コールに姿をスコットに顔を(マギーに匂いを?)覚えられてしまった。

特に危険なスコットを消そうとロリンズは、スコットの車に爆弾を仕掛ける。しかしこれは元爆発物検知犬のマギーが見つけて、スコットを救った。一方コールは警察から疑いをかけられ、エミリー探しに全力を傾けられない。相手にしているのは凶悪なテロリストかもしれないと思ったコールは、相棒パイクと陸軍特殊部隊のジョン・ストーンにも協力を求める。
エミリーは大手エネルギー会社の部門長なのだが、息子をアフガニスタンで失って以来、拳銃を買って訓練したりアルカイダに接触しようとするなど奇妙な動きをして、ついには失踪してしまったのだ。コールは、その行動の真意を掴みかねていた。
一方スコットは捜査陣から外され、コールと逢っていたことから停職に追い込まれる。コールを援けるパイクと、スコットを手伝えないマギー。2組の相棒は、事件を解決できるのか?
警察小説かハードボイルドか?判断に迷う作品でした。コールのとぼけた味含め、面白いのですが、僕としてはもう少しマギーに活躍して欲しかったですね。