新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

21世紀へ兵器体系の進化(1980~1990)

 35年前の今日(1990.8.2)は、イラクサダム・フセインクウェートに侵攻した日。1996年発表の本書は、以前「ベトナム戦争」を紹介した三野正洋氏らのフォークランド紛争湾岸戦争における兵器ハンドブック。

 

 1982年4月、アルゼンチン海軍は南大西洋の英領フォークランド諸島の占領作戦を開始する。わずか33名の英国駐留軍は蹴散らされたが、英国はすぐに反撃を開始。近代に珍しい艦隊決戦が行われた。この時登場した主な新兵器は、

 

チャーチル原子力潜水艦コンカラー」、魚雷3発で6インチ砲巡洋艦を撃沈

・軽空母「インビンシブル」とVTOL戦闘機ハリアー

・偵察戦車スコーピオン、76mm砲装備ながら重量8.5トンで空輸が可能

・シュペール・エタンダール艦上攻撃機エグゾセミサイル、駆逐艦を撃破

 

 などで、小規模な機動艦隊が海洋国家にはいつになっても必要だと、証明している。

 

        

 

 クウェート侵攻に対し米国を中心とする多国籍軍サウジアラビアに防御線を引き、翌年1月に反撃作戦「砂漠の嵐」を開始してバクダットまで進撃した。この時登場した新兵器は、

 

・M998高機動車ハンヴィー」、ジープの後継車両で多様な兵器を搭載可能

・152mm自走砲SO152、ソ連製で脅威と見られていたが活躍せず大量に鹵獲される

・自走多連装ロケット砲MLRS、227mmロケット12機を搭載した新しい砲兵

・M1A1戦車「エイブラムス」、120mm砲装備でソ連T-72を歯牙にもかけなかった

・F-117ステルス攻撃機「ナイトホーク」、レーザ誘導爆弾2発装備

A-10地上攻撃機「サンダーボルトⅡ」、30mmガトリング砲と爆弾8.4トン搭載可能

F/A-18艦上戦闘攻撃機「ホーネット」、マッハ1.8、20mmバルカン砲等装備

・AH-64攻撃ヘリコプター「アパッチ」、30mmガトリング砲と対戦車ミサイル16発

巡航ミサイル「トマホーク」、飛行距離1,800km、弾頭重量450kg

 

 などで、今も使われている兵器が多い。この戦いは、米国軍産複合体にとって最大のデモンストレーションとなったようです。