この言葉が、全ての政治家に対する筆者の言いたいことである。2024年岸田政権下で緊急出版された本書は、多数の著書がある憲政史研究家倉山満氏の「政治改革指針」。タイトルには「自民党・・・」とあるが、立憲民主党(当時は泉代表)ら野党も含めた、国会議員への「喝」である。
第一部は<55年体制>から現代までの、歴代総理を中心とした権力闘争史。疑似二大政党制だった相手社会党は、自民党政権の最大の支援者だったとある。第二部では、市民が政治に絶望する理由を10挙げている。
(1)政治とカネ
改革が中途半端で、出てくる金額がしょぼい。角栄時代に比べ小粒化
(2)行き過ぎた腐敗防止
香典を渡して代議士が失職するような状況。どこまでがOKなのか、わからず現場は委縮

(3)小選挙区制度
中選挙区制よりマシだが、比例復活など課題あり。野党乱立で二大政党の理想に近づけない
(4)自民党総裁選
密室談合よりはいいが、選挙に勝てる顔選びに終始。野党も同様、総理を目指しやりたいことがある人がいない
(5)田中角栄幻想
今も党員らに評価されている政治家だが、総理になってからは精彩を欠いた。彼を超えられる者がいない
(6)政策立案能力欠如
自ら勉強せず、官僚をシンクタンクに使ってばかり。結果として官僚の言いなりになる
(7)国会での議論がない
本来の議論ができず、シナリオを演じているだけ。内容がないので居眠りも当たり前
(8)参議院の存在自体問題
議員の質が悪く、選挙だけは3年に一度回ってくるムダもしくは邪魔な存在。政権交代の障害要因
(9)無能すぎる野党第一党
自民党同様、右から左まで多様な議員を抱えて身動きできない。政策も持たず、考えるのは選挙だけ
(10)自民党内の採用/出世システム
当選何回で○○という縛りがあり、有能な人材を呼び込めない。総裁を目指すには世襲でなければ時間が足りない
という次第。ではどうすればいいかが最後にあって「綱領、組織、議員の順番にしっかり整備された近代的な政党を2つ作ること」という。そう最初は「綱領」ですよね。ちなみにハマコーさんは「日本を文明国として生存させること」が自民党の使命と言っていたそうです。