しかし「休戦」に異を唱えたのがポーランドのジェリンスキ大統領。多くの市民や軍人を殺され、ロシア軍を黙って返しては沽券にかかわる。彼は一つの街を犠牲にする覚悟で、復讐戦を企画した。
原野での戦車戦でが不利と見たポーランド軍は、急いで引き揚げるロシア機甲部隊を街に引きずり込み民兵なども使って消耗させるのだ。市民を含めた犠牲は多くなるが、ロシア軍の首は狙える。
一方本作戦のアフリカ侵攻は、ジプチに上陸、エチオピアを抜けてケニアに向かおうとした。それを阻止したいNATO軍だが、指揮系統が乱れ十分な兵力が集められない。J5のコナリー中佐は自らタンザニアの米軍基地に赴き、迎撃戦に加わった。

ロシア軍最初の誤算は、上陸地点のアデン湾に1隻の米海軍SSNが侵入したこと。数隻の輸送船が撃沈され、戦車などは陸揚げできたが燃料がわずかしかない。やむなく戦車は留め置いて、BTR主力で南下する羽目になった。これをNATO軍の少数のM1A2らが迎え撃つのだが、先行きの見えない激しい戦いになった。
戦車を狩るAH-64の女性パイロット、アルプスからケニアに渡ってスペツナズと戦うNATO所属のフランス特殊部隊士官、民兵として成長するポーランドのカフェの女性店員、撃墜され負傷しながら無線機片手に味方に情報を伝えるA-10のパイロット、SSNの女性艦長等々、みんな格好いい。鉄と鉄のぶつかり合いも、ラリー・ボンドを凌ぐリアリティだった。ボルビコフ大佐は最後に核兵器を持ち出すのだが・・・。
インテリジェンスからみで面白いシーンがいくつもありました。世界の工場である中国は大量の製品を輸出しているが、
・ロシア軍の使っている通信機にも
・米軍の使っているPCにも
バックドアが仕込まれていて、それを双方が利用してハックしているとありました。また、コナリー中佐のチームが、
・ロシアで演習が減り、修理が増えている。燃料等の備蓄も増えている
・キーになる将軍が、愛犬を預けたり別荘を貸し出したりしている
と察知して戦争が近いというシーンは秀逸です。