新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

2020-09-02から1日間の記事一覧

「斧・琴・菊」の怨念

敵性国家の象徴でもある「探偵小説」が軍国体制で抑圧されていた時代、愛好家たちは「捕物帳」に逃げ込んで時代が変わるのを待っていた。横溝正史も「人形佐七」などの諸作を書いていたが、晴れて(と言いましょう)戦後となり、堂々と本格探偵小説を書ける…