新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

紀行・その他

民は官より尊し

僕は、電力会社一家で育った。親父は東邦電力(今の中部電力)入社で、職場結婚だった。伯父もいとこ達2人も中部電力社員である。親父はまだJRが国鉄だったころ、 「電力がなければ電車は動かん。しかし鉄道が国有で、電力は民営だ」 と言っていた。なぞか…

遥かなり欧州大陸

「コロナ禍」のおかげで、世界中の国際線のフライトは90%近く運休・減便になってしまった。海外旅行が大好きな僕たち夫婦も、1月のローマ旅行以降海外に出掛けることができない。僕らは結婚してしばらくは旅行会社のツアーを利用していたのだが、慣れてく…

広尾発枕崎行き、13,000余キロ

「時刻表2万キロ」という国鉄全線乗りつぶし紀行でデビュー(?)した作者は、一流出版社の役員を辞して次々と新しい鉄道の挑戦を行った。本書もそのひとつ、国鉄の最長一筆書き切符を購入し、実際に13,000余キロを完乗する話である。 今のJRでもそうだが、…

ミステリ作家への指南書

高校生の頃、本気でミステリー作家になろうとしていた僕は、普通の小説のほかにも関係しそうなものを乱読した。人はどうやったら死ぬのか、気を失うのかといった医学関係のもの、犯罪を犯しても罪を免れたり、軽く済ませる法律関係のもの、銃器や爆発物の作…

薄く、分かりやすく

昨年経団連が翻訳出版した「サイバーセキュティハンドブック」については、これをセミナーで解説した人が、薄い、専門用語がない、経営者が質問する項目を書いているとして、とかく難しいサイバーセキュリティ対策について、文系出身者も多く忙しい経営者が…

周遊券と急行列車の想い出

当時の国鉄総営業キロ数は、約20,800km。これを全線乗り潰すという愚挙とも快挙ともつかないことに挑戦する話を聞いたのは、大学に入った時。クラスメートの一人がそれを目指していて、高校まではほとんど遠出をしたことのない僕には全く新しい世界だった。 …

強竜の時代

成績不振で中日ドラゴンズの監督を退いた森繁和氏であるが、かつて本書で自分の矜持を書いている。最初にハードカバーで出て、その後ペーパバックで出版されたものである。再版にあたって、60ページばかりが追加されていた。 落合監督と森コーチ(投手コーチ…

泥縄のイタリア勉強

昨年6月に夫婦でローマ旅行に行ってとても良かったので、また行くことにした。今度は冬、初夏とは違うローマを見物したい。その前にちょっとイタリア事情を勉強しておこうと思って、本書を買ってきて読んだ。 2003年の出版でやや古いが、かの国は3,000年の…

小説中の死体も語るのか

作者の上野正彦医師は、「死体は語る」などの著書で知られる元監察医。東京都監察医務医院長を最後に職を退き、書いたこれらの諸作が、法医学の書としては異例のベストセラーになった。僕自身も、珍しくハードカバー本を買って読んだものだ。 クラシックスタ…

ロワールとプロヴァンスへの誘い

家内は大学で第二外国語として「フランス語」を選んだそうだ。(僕はドイツ語) そのころを思い出しながら、NHKの「旅するフランス語」を視ている。舞台は9月までの放送ではリヨン、10月からはトゥールーズとのこと。いずれも美食で知られる街である。 僕ら…

二度目のローマに行く前に

今年6月に行ったローマ旅行が大変良かったので、只今二度目のローマ旅行を企画中である。カタール航空のビジネスクラスも良かったけれど、6泊テルミニ駅前のホテルに泊まって1週間有効の市内交通乗車券で方々歩き回った。 https://nicky-akira.hatenablog…

食欲の出るミステリー

どうしても犯罪、その中でも凶悪な殺人などを扱うことの多いミステリーというジャンルでは、それを読んで食欲が出る・・・という作品は少ない。もちろん豪華なお料理が出てくるシーンもあるのだが、バラバラ死体や腐乱死体など出てくるわけだから、舌なめずりす…

さよならトーマス

・・・といっても機関車の話ではない。先月倒産した英国の旅行代理店の老舗「トーマス・クック社」のことである。ちょうど先月英国に出張していたこともあり、感慨深いものがあった。出張時にも「Brexit」の議論をしていたので、その余波がついに企業倒産の引き…

不器用なドイツ人

ドイツ好きの僕たち夫婦、この数年平均年一度はドイツ旅行をしている。アパートメントの部屋や列車の中、ショッピングセンターにも面白メカは一杯ある。最初にドイツに仕事で滞在していたころ、窓の開け方を見てびっくりした。レバーが下に向いていると閉ま…

シュトゥットガルトを食べる

13あるドイツ連邦の州で南ドイツと言えば、一番有名なのはバイエルン州。ミュンヘンを始め多くの観光地もあるが、ダイムラーやシーメンスなどの重工業も盛んなところである。その西隣、バーデン・ヴュルテンベルグ州の州都がシュトゥットガルトであり、この…