新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

紀行・その他

異文化だからこそ、大好き

僕ら夫婦の国内での旅行先と言えば、一番多いのは函館、次は宜野湾である。沖縄には10余年前に仕事で行って、それからちょくちょく通うようになった。一時期中国からの観光客(ビザ不要のエリアなので)に締め出されていたのだが、昨年3年ぶりに1週間の滞…

殺人犯を追いながらグルメ

一昨年亡くなった内田康夫は多作家である。浅見光彦、信濃のコロンボ、岡部警部などのシリーズもののほかノンシリーズのミステリー、紀行文など作品は140冊にも及ぶ。累計発行部数は2007年の時点で1億部を越えている。ミステリー作家というと自らの私生活は…

英国諜報界の語り部

昨年末、スパイ小説の巨星が墜ちた。代表作「寒い国から帰ってきたスパイ」を始め、リアルな現代の諜報戦を描き続けたジョン・ル・カレである。晩年はハンブルグとコーンウォールで過ごし、時にはベルンから奥に入ったスイスの山荘でも暮らしていたらしい。…

これ無くして、何の人生

本書の著者山口直樹さんは、銀座の日本酒専門店「方舟」の支配人。自ら「酒匠・ソムリエ・バーテンダー」と名乗る、お酒のプロだ。もちろん僕はそんな高級店に出入りできないのだが、著書をBook-offで買って読むのはOKだ。 250ページ余りの中に、ワイン・日…

在日中国人が見る中国

2018年発表の本書は、北京大学・香港中文大学への留学経験のあるジャーナリストの著者が、70万人もいるという在日中国人にインタビューしたものである。かつて在日中国人といえば、中華料理店のコックに代表されるようなエッセンシャルワーカーのイメージが…

僕が料理(?)に目覚めた本

「美味しんぼ」というTVアニメは、全部ではないが割合見ていた。まだ30歳そこそこで、田舎の地下鉄終着駅近くの小さな賃貸マンションで一人暮らし。オフィスまでは徒歩20分、自転車なら10分。地下鉄駅周辺には呑み屋街もたくさん、オフィス往復の道すがらに…

遥かなり欧州大陸

「コロナ禍」のおかげで、世界中の国際線のフライトは90%近く運休・減便になってしまった。海外旅行が大好きな僕たち夫婦も、1月のローマ旅行以降海外に出掛けることができない。僕らは結婚してしばらくは旅行会社のツアーを利用していたのだが、慣れてく…

広尾発枕崎行き、13,000余キロ

「時刻表2万キロ」という国鉄全線乗りつぶし紀行でデビュー(?)した作者は、一流出版社の役員を辞して次々と新しい鉄道の挑戦を行った。本書もそのひとつ、国鉄の最長一筆書き切符を購入し、実際に13,000余キロを完乗する話である。 今のJRでもそうだが、…

ミステリ作家への指南書

高校生の頃、本気でミステリー作家になろうとしていた僕は、普通の小説のほかにも関係しそうなものを乱読した。人はどうやったら死ぬのか、気を失うのかといった医学関係のもの、犯罪を犯しても罪を免れたり、軽く済ませる法律関係のもの、銃器や爆発物の作…

周遊券と急行列車の想い出

当時の国鉄総営業キロ数は、約20,800km。これを全線乗り潰すという愚挙とも快挙ともつかないことに挑戦する話を聞いたのは、大学に入った時。クラスメートの一人がそれを目指していて、高校まではほとんど遠出をしたことのない僕には全く新しい世界だった。 …

泥縄のイタリア勉強

昨年6月に夫婦でローマ旅行に行ってとても良かったので、また行くことにした。今度は冬、初夏とは違うローマを見物したい。その前にちょっとイタリア事情を勉強しておこうと思って、本書を買ってきて読んだ。 2003年の出版でやや古いが、かの国は3,000年の…

ロワールとプロヴァンスへの誘い

家内は大学で第二外国語として「フランス語」を選んだそうだ。(僕はドイツ語) そのころを思い出しながら、NHKの「旅するフランス語」を視ている。舞台は9月までの放送ではリヨン、10月からはトゥールーズとのこと。いずれも美食で知られる街である。 僕ら…

二度目のローマに行く前に

今年6月に行ったローマ旅行が大変良かったので、只今二度目のローマ旅行を企画中である。カタール航空のビジネスクラスも良かったけれど、6泊テルミニ駅前のホテルに泊まって1週間有効の市内交通乗車券で方々歩き回った。 https://nicky-akira.hatenablog…

食欲の出るミステリー

どうしても犯罪、その中でも凶悪な殺人などを扱うことの多いミステリーというジャンルでは、それを読んで食欲が出る・・・という作品は少ない。もちろん豪華なお料理が出てくるシーンもあるのだが、バラバラ死体や腐乱死体など出てくるわけだから、舌なめずりす…

さよならトーマス

・・・といっても機関車の話ではない。先月倒産した英国の旅行代理店の老舗「トーマス・クック社」のことである。ちょうど先月英国に出張していたこともあり、感慨深いものがあった。出張時にも「Brexit」の議論をしていたので、その余波がついに企業倒産の引き…

不器用なドイツ人

ドイツ好きの僕たち夫婦、この数年平均年一度はドイツ旅行をしている。アパートメントの部屋や列車の中、ショッピングセンターにも面白メカは一杯ある。最初にドイツに仕事で滞在していたころ、窓の開け方を見てびっくりした。レバーが下に向いていると閉ま…

シュトゥットガルトを食べる

13あるドイツ連邦の州で南ドイツと言えば、一番有名なのはバイエルン州。ミュンヘンを始め多くの観光地もあるが、ダイムラーやシーメンスなどの重工業も盛んなところである。その西隣、バーデン・ヴュルテンベルグ州の州都がシュトゥットガルトであり、この…