新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

SF・ファンタジー

百科事典による国際政治

今まで「黒後家蜘蛛の会」などのミステリーを紹介したアイザック・アシモフだが、いかにミステリー好きとは言え本業はサイエンスフィクションである。数ある著作の中でも、傑作と言われるのが前回紹介した「鋼鉄都市」と本書から始まる「銀河帝国興亡史」だ…

スペースオペラ、ここに始まる

いわゆるサイエンスフィクション(SF)の古典と言えば、フランスのジュール・ヴェルヌ「月世界へ行く」、イギリスのH・G・ウェルズ「宇宙戦争」などが挙げられるだろう。SFっぽいものも残したE・A・ポーはアメリカ人だが、アメリカで始祖と言えば本…

アシモフの見た100年後

SFの巨人アイザック・アシモフは、「ロボット(工学)三原則」を定めたことで有名だが、この原則に関して1940年から1950年までの10年間に書き続けた短編を集めたものが本書。最近映画化もされたのだが、第二次世界大戦中から書かれていたことに驚いた。 人…

幻のカルトTVドラマ

シリーズものならいざ知らず、全く新しい作者・作品で、小説として出版される前にTVもしくは映画になることは多くない。ところが本書に収められている長めの中編のひとつ「ラスヴェガスの吸血鬼」は、フリージャーナリストであった(当時26歳の)ジェフ・…

ドイルの「地球最後の日」

シャーロック・ホームズものでおなじみ、サーの称号も貰ったコナン・ドイルはSFものにも興味を示しもう一人の主人公チャレンジャー教授を生み出した。長身でノーブルなホームズに比べ、類人猿と間違えられそうな外観、短躯で毛むくじゃらという人好きされ…

核戦争の危機とファンタジー

フィリップ・K・ディックという作家も、不思議なひとである。スタンリー・エリンとも、G・K・チェスタトンとも、ロアルド・ダールとも違う。作品もSFというべきか怪奇ものというか、区分しづらい。一番大きな括りで、ファンタジー作家というのが適切なよう…

BEM(bug Eyed Monster)との闘い

SF(Science Fiction)は、子供の頃こそ好きだったような気がする。それも書籍ではなく、TVドラマとして。「宇宙家族ロビンソン」や「サンダーバード」は大好きだった。中学生になると、「Star Trek」以外のSFものは見なくなった。もっぱら、謎解き本…

宇宙人殺人事件

「黒後家蜘蛛の会」という短編ミステリーシリーズを以前紹介したが、作者のアイザック・アシモフを定義すると、「探偵小説好きの科学者がSF作家をしている」ということになろうか。彼は1920年にスモレンスク周辺の街で、ユダヤ教徒の家に生まれた。3歳の時…