業界情報
2025年発表の本書は、メディア研究の著書が多いジャーナリスト下山進氏の「旧メディア生き残り策」。2021年から「サンデー毎日」などに2ページのコラムを書いてきたものから35篇を選び、それを書下ろし原稿でつなげる形式で編集したものだ。 2017年までの10…
2023年発表の本書は、ノンフィクション作家河合香織氏の「不老不死研究最前線レポート」。不老不死は古来為政者の希望だが、Googleの共同創業者が「寿命を100年伸ばす研究」に15億ドルを投資したニュースもあった。 ヒトはなぜ老いるかというと、不要なタン…
2022年発表の本書は、MUFGで30年以上勤務し主にシステム関連を担当した静岡大学遠藤正之教授の「銀行DX論」。30年前にビル・ゲイツは「銀行機能は必要だが、今の銀行は必要ない」と金融業界の改革を促したとされる。 店舗を設け、バックヤードで紙幣を含む大…
2024年発表の本書は、「防大女子」という著書のある防大経験のある女性ジャーナリスト松田小牧氏の「自衛官のセカンドキャリア」レポート。自衛官を辞める人は年間6,000名ほど、ほとんどの人が50歳代で第二の人生に入るという。 よくTVのコメンテータとして…
本書は、2024年までの警察活動及び今後の展望をまとめた「令和7年版警察白書」。警察庁から縁あって送ってもらったもの。A4版250ページのうち、巻頭特集「SNSを取り巻く犯罪」が20ページを占めている。 誰もが使うようになったSNSは、従来型の犯罪(強盗・…
2007年発表の本書は、「法医学で何がわかるか」などを紹介した伝説の検視官上野正彦医師の犯罪論。特に近年、猟奇的な殺人が増えて凄惨な死体が増えていることと、検視官の成り手が少なく慢性的な人手不足ゆえ、殺人事件が(自然死等として)見過ごされてい…
トランプ政権とハーバード大学の抗争が激しくなっているが、世界一の知のパワーを持ち、多くの卒業生らからの寄付で潤沢な資金を持っているハーバード大学について、その内実はどうかを示してくれた書として、本書(2001年発表)を本棚から取り出して再読し…
本書は、桜美林大学メディアアーツ学部の平和博教授の「Chat GPTの考察」。2023年1~5月に公表された著者のブログを再編集したものだ。著者はGPT2.0のころからの生成AIの発展を見てきて、GPT3.5から4.0への飛躍に驚いている。性能が向上しただけでなく、ブ…
2020年発表の本書は、ジャーナリスト澤田晃宏氏の<ベトナムからの労働移民レポート>。先進国はどこでも労働力不足が顕著で、外国からの移民・実質移民に頼っている。日本は建前では移民を厳しく制限しているが、実質「技能実習生」という形で受け入れてい…
2022年発表の本書は、ノンフィクション作家平野久美子氏の「日本の死因究明制度」レポート。筆者は両親らの死にあたり「異状死」としてその対応に追われた経験から、日本で普通に死んだ人の死因の究明がどうなっているかを調査した。 病院以外で死んだり持病…
2016年発表の本書は、脳科学者中野信子氏の「サイコパス解説」。平気で嘘をつき、それを暴かれても平然と「自分が被害者」と言ってのける人、人を傷つけても後悔も反省もせず、時に連続殺人・猟奇殺人をしてのける人は一定数いて「サイコパス」と呼ばれる。 …
今日は110番の日、2年続けてこの日に元キャリア警察官僚古野まほろ氏の著書を紹介しているが、今年も3冊目を取り上げたい。これまで、 ・警察の階級 巡査~警視総監までの10段階の解説 ・事件でなければ動けません 警察官の行動様式から、彼らを上手く使う…
今日10月14日は「鉄道の日」。それにちなんだ2022年発表の本書は、カナダ在住の乗り鉄YouTuber鐵坊主氏の「日本鉄道の未来」。失われた30年で経済成長せず、少子高齢化や地方の過疎化が進み、コロナ禍が追い打ちをかけた日本の鉄道事業がどうなっていくのか…
プロ野球のペナントレースも大詰め。これからクライマックスシリーズから日本シリーズへ、5~7戦の短期決戦が始まる。140試合ほども闘うペナントレースでは、3連敗どころか10連敗してもリカバリ手段はある。しかし、短期決戦ではそうはいかないから、自ず…
本書は、今月に出版されたばかりの「日本の半導体70年史」。筆者の牧本次夫氏からいただいたものである。トランジスタ時代からの業界の推移を、インサイダーの目で記述してある。 筆者が技術分野としてこの業界を目指したきっかけは、ソニーのトランジスタラ…
2022年発表の本書は、昨年「日本人は何も知らない」を3冊紹介した「めいろまさん」こと谷本真由美氏のシリーズVol.4。前作と何が違うかというと、ロシアのウクライナ侵攻があって国際情勢がより緊迫したこと。本書でも欧州事情を中心に、普通の日本人の国際…
2024年発表の本書は、昨日「ウクライナ戦争の200日」を紹介した小泉悠氏が、サイバーセキュリティの専門家小宮山功氏と共著したもの。小宮山氏とは親交があり、若手のサイバーセキュリティ研究者で、またJPCERTで指導的な役割を果たしている人だ。 本書で2…
2020年発表の本書は、10万人の高齢者と向き合ってきた眼科医平松類氏の医療テクノロジー論。AI、IoT、AR、VR、ビッグデータ等を活用して、医療現場と高齢化社会がどう変わるかを示したもの。眼科はむき出しの臓器で画像診断がしやすい眼を扱うことから、他の…
2021年発表の本書は、米国在住のジャーナリスト冷泉彰彦氏の米国警察事情。米国ミステリーは沢山読んでいる僕だから、米国警察組織についておおむねのことは知っているが、改めて確認しようと買って来たもの。よく映画等に出てくるFBIなどは連邦警察で、その…
2022年発表の本書は、放射線医学が専門で医療経営にも詳しい奥真也医師の「日本の医療制度診断診断」。題名に「医療貧国」とあるが、本書のデータを見る限りちょっと誇大広告。例えばOECD各国(カッコ内が平均)との比較で、 ・MRIは人口100万人あたり55台(…
2019年発表の本書は、今話題のUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)を経てUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日代表である滝澤三郎氏の国連レポート。日本政府の法務省を辞め国連職員となった筆者は、グローバル化の先進組織である国連で生き延びてい…
2021年発表の本書は、ベンチャー投資家山本康正氏のデータ活用論。筆者はBTMU(現MUFG)からGoogleを経て、日本企業やベンチャーキャピタルへの助言も行っている。そんな彼の、①情報の集め方、②活かし方、③偽情報の見抜き方が記されている。実は③を期待して…
本書は、東急電鉄の執行役員・都市創造本部運営事業部長である東浦亮典氏が、これからの鉄道会社の在り方を示したもの。2018年の時点で(「COVID-19」を予測したわけではなかろうが)場所に囚われない、都心でなくてもいい働き方を提案している。題名の「私…
本書は出版早々(2024年4月)のものを送っていただいた。出版元は<宣伝会議>だが、電通グループの専門PR会社<電通PRコンサルティング社>の手になるもの。副題に「新しい企業価値を創出する」とあるが、昨日紹介したようにプロパガンダが溢れる現代社会…
自民党が裏金問題を受けて派閥解消を掲げたが、そもそも規定に「派閥、分派を許さず」と明記している政党がある。それが、日本共産党。党としての行動を一致させるために有用な規定ともみられるが、逆に硬直した組織になって党首が長く居座ることになりかね…
2018年発表の本書は、元東京地検特捜部副部長で衆議院議員の経験もある若狭勝氏の政界裏面(というより暴露)書。著者とはある縁があって面識があり、この本も紹介されたもの。特捜部時代は政治家の不祥事を追うのが仕事だったが、ひょんなことから4年間に…
2004年発表の本書は、法人類学者エミリー・クレイグ博士の経験を綴ったノンフィクション。「死体は語る」の上野正彦氏が推薦している書だ。クレイグ博士はもともとは医療イラストレータ、検視解剖の現場で助手的な役割をしているうちに法人類学の道を目指し…
2021年発表の本書は、ジャーナリスト佐藤和孝氏の、現代アフガニスタンレポート。筆者は、2012年にシリアで取材中に銃撃されて亡くなったジャパンプレス山本美香氏の同僚であり、山本美香記念財団の代表理事でもある。40年間の記者生活を、アフガニスタン・…
本書は先月発売になったばかりのもの。渡辺弘美氏とは15年程前に知り合い、業界団体の場でデジタル政策を論じてきた縁で、新刊書を送っていただいた。筆者は旧通産省で産業政策を21年、アマゾン合同会社でロビーイング15年の経験を持ち、現在は公共政策を向…
2021年発表の本書は、大野和基氏が世界の知性にインタビューするPHP新書の一冊。本書のテーマは「ヒトを進化させる科学」である。8人の科学者が登場し、人類の未来を(ポジティブに)語る。 冒頭の化学者ダウドナ教授は、<クリスパー・キャス9>という非…