新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

軍事スリラー

中台もし戦わば

21世紀初頭、民主化勢力の蜂起によって内戦が拡大した中国に対して、民主化勢力と呼応した台湾軍が本土に逆上陸するというIFを描いたのがこれ。以前紹介した「ステルス駆逐艦カニガム」の第二作である。前作で単艦でアルゼンチン軍のほとんど全てを相手取る…

「ズムウォルト」の目指した戦い

アメリカ海軍の新鋭駆逐艦ズムウオルト級のネームシップ「ズムウオルト」が、いよいよ就役して3年になるが、相変わらず「初期不良」のせいか母港をはなれられないようだ。排水量16,000トンというのは、1世紀前の基準では「戦艦」にあたる。事実上最初のス…

第二次太平洋戦争(後編)

ハワイを占領し西太平洋全てを手中にした中露同盟に対して、有力な戦闘部隊のほとんどを失った米軍に味方するのはイギリスとオーストラリアなど旧英連邦の国だけになってしまう。ドイツなど欧州大陸諸国は中立を保っているとあるが、朝鮮半島はもとより日本…

第二次太平洋戦争(前編)

ひと昔前だったらこのような小説はSF(Science Fiction)とよばれていただろう。最近Book-offを巡っていても、(もちろん新刊本書店でも)SF小説の凋落は著しく感じられる。理由は簡単で、SFのように思っていたことが、現実になってしまったことがある…

原潜「チャレンジャー」バルト海へ

ジョー・バフの2作目。再びセラミック外装の原子力潜水艦「チャレンジャー」と元SEALSのフラー艦長代理の登場である。作者はMITで数学の修士過程を終え、マンハッタン計画などで有名なアルゴンヌ研究所に勤めた経験もある。そこで得た核関連のノウハウを使…

竹島奪還作戦

このところの文政権を見ていると、ほとんど北朝鮮の属国ではないかと思えることもある。あるメディアは、文大統領を正恩クンのスポークスマンさと揶揄したし、あのトランプ先生までその言動に苦言を呈している。慰安婦・徴用工・旭日旗など、日本政府や国民…

戦術核魚雷の応酬

実験でならともかく、核兵器が実戦で使用されたのは人類史上2回しかない。それも70年も昔のことで、その後核兵器の改良はどのくらい進んでいるのだろうかと思う。核兵器の応酬がどうなるのか、専門家でない僕たちには想像が難しい。映画「博士の異常な愛情…

第三次欧州世界大戦の実相

「レッドオクトーバーを追え」でデビューしたトム・クランシーは、第二作に第三次欧州大戦ともいうべきNATO軍とソ連軍の全面戦争をテーマに選んだ。デビュー作同様、有名なゲーマーであるラリー・ボンドを協作者にしている。デビュー作は北大西洋での潜水艦…

北大西洋、水面下の攻防

ソ連崩壊前夜の北大西洋、最新鋭原子力ミサイル潜水艦「レッド・オクトーバー」が亡命の意図を隠して処女航海に出発する。その日から延べ18日間の米ソ両国の暗闘を描いて、トム・クランシーは衝撃のデビューを果たした。非常に豊富な兵器についての知識、第…