軍事スリラー
2020年発表の本書は、元対戦車ヘリのパイロットであるドン・ベントレーのデビュー作。シリアのアサド政権下で起きる化学兵器開発阻止のため、元レインジャー大隊員でいまは国防情報局(DIA)員であるマット・ドレイクが満身創痍の闘いをする。そのリアルな活…
このDVDは、1996年にCBSネットワークで放映された、「JAG犯罪捜査官ネイビーファイル」の第二シーズン。先シーズンでハーモン・ラブ少佐の相棒だったメグ・オースティン中尉(トレイシー・ニーダム)に変わって、先住民の血筋を引いたサラ・マッケンジー少佐…
1992年発表の本書は、冒険小説10冊ほどを執筆した匿名作家A・J・クィネルの軍事スリラー。正体を明かさない理由は「取材の自由を確保するため」だという。確かに本書では実際の事件(*1)を扱い、その首謀者をPFLP-GC(*2)議長と決めつけているのだから、創作…
しかし「休戦」に異を唱えたのがポーランドのジェリンスキ大統領。多くの市民や軍人を殺され、ロシア軍を黙って返しては沽券にかかわる。彼は一つの街を犠牲にする覚悟で、復讐戦を企画した。 原野での戦車戦でが不利と見たポーランド軍は、急いで引き揚げる…
2019年発表の本書は、マーク・グリーニーが海兵隊大学指揮幕僚カレッジの副学長H・リプリー・ローリングスⅣ世と共著した軍事スリラー。極東から欧州、アフリカまで含めた広い舞台で、米露を中心とした正規軍の殴り合いが繰り広げられる。まさにWWⅢであり、上下…
1992年発表の本書は、アラスカ在住の形成外科医リチャード・パリーの第二作。デビュー作「アイスウォリアー」は入手できていない。遺伝子操作されたインフルエンザウイルスを使って、イスラムテロリストが米国に攻撃をかける話である。300人近い乗客乗員が乗…
このDVDは、NBCネットワークで1995年に放映された「JAG:犯罪捜査官ネイビーファイル」の第一シーズン21話を収録したもの。第二シーズンからCBSに移り、2004年度のシーズン10まで続く。このスピンアウトとして企画されシーズン9と並行して放映され始めたの…
本書の作者藤岡真は、大手広告会社のCMディレクター。本名のアナグラムがペンネームだという。1992年にブッラクユーモア短編「笑歩」でデビュー、筒井康隆らに評価される。1993年に初めて長編ミステリーに挑戦したのが本書で、小説新潮新人賞を受賞した。た…
2010年発表の本書は、以前「アフガン死の特殊部隊」を紹介したマット・リンの軍事スリラー第二作。10年ほど前に読んで、当時数多く出ていた特殊部隊ものの中で、もっとも好きなシリーズである。今回、2~4作が手に入ったので再読して順次紹介してみたい。 …
本書の発表は1987年、東西冷戦も末期である。作者のアントニー・レジュネは、海軍にいたこともあるジャーナリスト。政治関係の記者だが、<デイリー・メイル>などで探偵小説の書評を担当していたこともある。裏表紙に「東西秘密組織の死闘」とあったので買…
2003年発表の本書は、「King of Story Teller」フレデリック・フォーサイスが9・11テロを受けて描いた軍事スリラー。もはや大国同士がぶつかり合うことはないと思われた20世紀末、それでも地域で残虐な戦争行為は続いていた。ボスニア紛争で、ボランティア活…
2003年発表の本書は、以前「ハンターキラー潜航せよ*1」を紹介した、ジョージ・ウォーレス&ドン・キースによる軍事スリラー。前著が面白かったので続編を探したのだが、本書は邦訳は後だが前著に先立つ物語だった。 コロンビアの革命家デ・サンチアゴは、大…
1979年発表の本書は、昨日紹介したブライアン・キャスリンの「無頼船長トラップ」の続編。発表年では5年しか経っていないのだが、物語中の時間は30年が経っていて、東西冷戦の最中。第一次世界大戦から海で暴れているトラップ船長だが、前作では第二次世界…
1974年発表の本書は、海洋冒険作家ブライアン・キャスリンの第二次世界大戦もの。「海の豹を撃沈せよ」が有名だが、まだ入手できていない。海の男の戦記物の主人公は、例えダーティヒーローであっても何らかの矜持を持って任務に臨む。 ・女は殺さない ・契…
2019年発表の本書は、寡作家スティーヴン・ハンターの<スワガーもの>。海兵隊の名スナイパーだった伝説の軍曹ボブ・リー・スワガーも72歳。アイダホの田舎町で隠棲している。他人との接触を断っていた彼だが、60歳ほどの夫人ジャネットが訪ねて来て、強引…
多国籍(ベルギー・ドイツ・南ア・コルシカ出身)の仲間4人を集めたシャノンは、彼らに命じて、必要な物資の調達を始め、彼らは欧州狭しと走り回る。 ・ナチスドイツが隠した短機関銃100丁と、9mm弾40万発 ・小型輸送船と口の堅い船長、船員数名 ・迫撃砲、…
1974年発表の本書は、フレデリック・フォーサイスの軍事スリラー。「ジャッカルの日」でデビューした作者は特派員としてビアフラを訪れ、そこに「現代の地獄」を見た。植民地支配を離れたとは言うものの、以前より過酷な生活を市民は強いられていた。アフリ…
2018年発表の本書は、ご存じ<ジャック・ライアンもの>だが、クランシーの死後後継として書き継いできたマーク・グリーニーが前作「イスラム最終戦争」で降板、後継者に指名したのがマーク・キャメロン。騎馬警官や連邦保安官など法執行機関に30年程勤めた…
2016年発表の本書は、トム・クランシー&ステーヴ・ピチェニック原案による<新オプセンターもの>。以前紹介した「北朝鮮急襲」と「暗黒地帯」の中間にあたる作品だ。実際に筆を執っているのはジョージ・ガルドルスキー。 イラク・シリア国境地帯で猛威を振…
2008年発表の本書は、<サンデータイムズ>の記者だったマット・リンのフィクションデビュー作。作者自身は戦闘経験はないようだが、昨日紹介したクリス・ライアンらの諸作を参考に軍事スリラーのアンダーライターを経て自ら執筆したと解説にある。序文をそ…
緒戦で航空戦力のほとんどを失ったハンガリーは、チェコやポーランドに助けを求めた。両国のMigはフランスのラファールには敵わなかったが、ポーランドのF15は互角の闘いをする。それに怒った独仏連合軍は、ポーランドにも侵攻を開始する。ポーランド平原で…
1993年発表の本書は、先月「核弾頭ヴォーテックス」を紹介したラリー・ボンドの軍事スリラー巨編。上下巻で1,000ページを越える間、20世紀末の新兵器・旧兵器が東欧を中心としたヨーロッパで暴れまわる。 冷戦後の欧州大陸、全ての国が問題を抱えていた。ロ…
1982年の今日は<フォークランド紛争>が起きた日。人口わずか2,000人の英国領にアルゼンチン軍が侵攻し、サッチャー政権の強硬姿勢に敗れた3ヵ月の闘いだった。1998年発表の本書は、それから16年後のフォークランドで再び紛争が起きた設定のフィクション。…
2004年発表の本書は、数冊紹介しているSAS出身の覆面作家クリス・ライアンの軍事スリラー。「テロ資金根絶作戦*1」の続編にあたり、前作の作戦を生き延びスペインで平和に暮らしていたマット・ブラウニングに、再び任務が与えられる。 この8月、英国南部は3…
ミステリが主体だった東京創元社の翻訳もの、1989年に「創元ノベルズ」が誕生して、軍事スリラーが出版されるようになった。米国で1986年に発表された本書は「ノベルズ」の3~4作目として翻訳されている。シミュレーションゲームに凝っていたころなので、…
ソ連の独裁者スターリンは、1953年3月5日に死んだ。自国民を2,000万人も殺した男というのは、おそらく史上唯一だろう。1987年発表の本書は、在英国としか情報がない冒険小説家ジェイムズ・バーウィックの初邦訳作品。 WWⅡの後、ソ連中枢部は西ヨーロッパ侵…
フォルステル大統領が前大統領らを見殺しにしたことは、米国メディアの働きで国際社会に露見した。しかしフォルステルは開き直って「今こそ新しい南アフリカをアフリカーナーの国(*1)に」とナショナリズムに訴えかける。 しかし国民の4/5を敵に回し、軍の…
1991年発表の本書は、以前「侵攻作戦レッドフェニックス」を紹介した、ラリー・ボンドの長編軍事スリラー。前著で紹介したように、トム・クランシーの共著者だった作者は他の共著者を得てヴィヴィッドな軍事スリラーをものにし始めた。 本書の舞台は南アフリ…
2012年発表の本書は、元海軍中佐ジョージ・ウォーレスとジャーナリスト出身の作家ドン・キースが共作した軍事スリラー。ウォーレスはロサンゼルス級原潜<ヒューストン>の艦長も務めたことがある。キースと組んでの競作は、3作ほどあるらしい。 ロシア海軍…
トム・クランシーから少し遅れて、軍事・スパイスリラー系ですごいなと思い、何冊か読んだのがロバート・ラドラム。最近Book-offでも見かけないのだが、たまたま本書(2000年発表)が手に入った。作者もクランシーに倣い、共著者を変えることで作風の違った…