新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

僕のゲーム

古代のシミュレーションゲーム

僕のゲーム好きは小学生時代からのもの。最初は「バンカース」などをしていたのだが、高学年のころから将棋を始めた。当時若手売り出し中の九段が書いた5冊組の教則本を片手に、コマをいじくっていた。中学時代が興味のピークで、その後麻雀や囲碁に移って…

面白うて、やがて哀しき賭博かな

麻雀というのは、僕にとってはゲームだった。小学生のころから牌をいじり、高学年では牌を指(僕の場合は親指)で触って何かを知る「盲牌」という芸を身に着けていた。当然打つことも出来、大人に交じってジャラジャラやっていたものである。中学・高校でも…

読んでから振るか、振ってから読むか

本書は以前「海から見た日本の防衛」を紹介した、松村劭元陸将補の初心者向けの軍事解説書。表紙にビデオゲームのイラストが描かれているが、決して軽めの読み物ではない。発表は1995年で、家庭用ビデオゲームが大流行し、その中には「大戦略」などシミュレ…

Command Magazine

SPIやアバロンヒルのゲームを買いあさっていた時代は、おおむね30年前に終わってしまった。一つの理由は箱が大きい「Big Game」が増えてきて、置き場所が無くなったこと。もう一つは、仕事が忙しくなってゲームに割く時間がなくなったことだ。 僕だけでなく…

気分はヒトラー?スターリン?

「コロナ禍」が欧州を席巻していて、「第二次欧州大戦以来の悲劇だ」と現地メディアが伝えている。その戦争は80年前に欧州全土をまきこんで始まったのだが、原因は第一次欧州大戦の後処理のまずさと、米国発の大恐慌だった。欧州全体が不況で失業者があふれ…

Epoc Games

国産のシミュレーション・ゲーム・メーカーとして、エポック社もメジャーを目指した企業だった。「バルジ大作戦」や「D-Day」、「独ソ電撃戦」、「装甲擲弾兵」など第二次欧州大戦を舞台にした定番もののほか、米国ではあまり知られていない「日露戦争」のよ…

Hobby Japan Games

かつて隆盛を誇ったアメリカのゲームメーカー「アバロン・ヒル」のゲームを4つばかり紹介した。一時期、各社の物を合計80は持っていたように思う。(数えたことがない) ゲームはもちろん関連誌の評を参考にして買うのだが、本当のところは買って、フタを開…

コタツの上の戦争

中学でミステリーにはまり、高校でカメラを始め、大学も終わりごろになって3番目のものがやってきた。それはシミュレーション・ウォー・ゲーム。今ではシミュレーション・ゲームというと、PCもしくはゲーム機のそれを思い浮かべる人がほとんどだろうが、…

アバロンヒル(4/終)

シミュレーション・ウォーゲームには、空戦・海戦・陸戦という区分のほかに、戦略級・作戦級・戦術級という区分がある。もっと細かくなって戦闘級というのもある。剣闘士のゲームでは武器や防具のほか、剣闘士の手足までコマになっている。今回は、、僕がア…

アバロンヒル(3)

シミュレーションゲームに出会うずっと以前、小学生のころにもゲームに凝っていた時期があった。一番熱中したのは「バンカース」というもの。後に「モノポリー」を子供向けに簡素化したものだと知る。手軽な世界征服を楽しめる「リスク」などと並んで、難易…

アバロンヒル(2)

ボードゲームメーカーは、シミュレーション・ウォーゲームのほか、いろいろなゲームを作っている。一時期のシミュレーション・ゲームの流行が、ビデオゲーム等の台頭で廃れた後、アバロン・ヒルを買収したのは子供向けゲームを含む玩具メーカーであるハズブ…

アバロンヒル(1)

シミュレーション・ウォー・ゲームの起源は、図上演習ツールである。日本海軍は真珠湾攻撃にあたっても、図上演習を行い戦果はあったものの味方の空母にも被害が出た。それでも海軍は作戦を決行、艦隊の損害無く米国の主力艦の多くを撃破することができた。…