新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

サイコ・サスペンス

ディープサウスでの心理捜査

大学生活初期までには、ミステリー1,000冊を読破したと豪語した僕(ほかに誇れそうなものは何もないので・・・)だが、苦手な分野というのはある。行動派といえば聞こえはいいが、暴力派に近い低俗なハードボイルドは苦手だ。しかし、それよりもっと苦手なもの…

記憶の空白3年半

本書もウィリアム・アイリッシュ初期(1941年)の作品。200ページに満たない中編のような作品だが、冒頭から中盤にかけてのサスペンスは背筋を寒くさせるほどだ。主人公が記憶の空白期間を「黒いカーテンに覆われたようなもの」と感じたことからこのようなタ…

黒のモチーフを持つ作家

コーネル・ウールリッチ別名ウィリアム・アイリッシュという作家は、独特なサスペンス小説をいくつか書いた。「黒」を冠した題名が多かったのも、特徴である。代表作は3つと言われ、 (1)幻の女 殺人罪で有罪判決を受け、死刑が迫る友人のために、 彼のア…

殺人者の肖像

ルース・レンデルは背筋の寒くなるようなスリラーを得意とする女流作家、代表作が本書「ロウフィールド館の惨劇」(1977年発表)だが、他にも質の高い諸作を残しているという。ただ僕はこれまで読んだことはなく、多くの書評では本書を高く評価していたので…