新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

ユーモアミステリー

完全犯罪へのヒント

ミステリーを読み始めた中学生のころ、謎解きが当たったりすると有頂天になり、自分は正義の味方になったような気がしたものである。次々と殺人事件の書籍を読み漁り、人殺しなんて悪いことをする奴を追求するのに没頭していた。名探偵は言うに及ばず警官・…

女王が帰るべきところ

「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーは膨大な著作とファンを世に残したが、私生活は最初から幸福だったわけではない。ミステリーデビューに先だつ1914年、彼女はアーチボルト・クリスティー大尉と結婚(当時24歳)した。第一次大戦が終わり、1920年に…

明るいスパイ物語

イギリス人の好きなもの、年金・バラ・庭園づくり・紅茶・ミステリー。引退後は田舎に住み、土づくりからガーデニング、とりわけバラを作ってそれを眺めながらお茶の時間、雨が降ればロッキングチェアでミステリーを読み、そのうちにうとうと、というわけ。 …

価値のないもの盗みます

エラリー・クイーンという筆名を持つうちのひとり、フレデリック・ダネイは編集者としても巨大な足跡をミステリー史に残した。彼は「ミステリー・リーグ」という雑誌を創刊し一度は失敗するものの、再び「エラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン」(E…

美食のたまもの、300ポンド

美食と蘭を愛する、私立探偵ネロ・ウルフ。1930年代に始まる、アメリカン・ミステリーのひとつの究極を示した作品群である。作者はレックス・スタウト。ひげ面のお爺さんだが、作者自身も美食家であったらしい。代表作のひとつ「料理長が多すぎる」では、本…