新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

2022-12-16から1日間の記事一覧

「新光映画」に蠢く欲望

1961年発表の本書は、直木賞作家水上勉の手になるミステリー。作者は貧しい家庭に育ち一時出家、事実上寺に預けられた。還俗後、様々な職業に就き離婚も経験、血を吐くこともあった。松本清張「点と線」を読んでミステリーに開眼し、社会派の雄となった。本…