新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

よりDeepな旅行のために

 著者の紅山雪夫氏の紀行本は、何冊も持っている。日本旅行作家協会理事を務めた人で、特に欧州への旅行の助け(期待を膨らませることも含めて)となる著書が多い。本書の内容は、1991年に<トラベルジャーナル誌>に掲載されたものを再構成して文庫化されている。

 

 普通の旅行ガイドブック(例:地球の歩き方)では、観光地の場所や交通、レストランの紹介などは詳しいのだが、現地の生活のようなDeepなところの情報は、あまり多くない印象である。本書はたった230ページなので、書ける範囲は限定されるが、ピンポイントで現地の重要な情報を集めたものだ。

 

 外国旅行をするとき、越えると景色が変わってくる(得られるものが格段に増える)には、現地の事を知っている必要がある。じゃあ、どんなことを知るといいのか?についてはケースバイケースではあるが・・・。

 

 僕ら夫婦の場合で言えば、現地の人はどんなものを食べ、呑んでいるか?それをどこで買っているか?どんな料理の仕方、組み合わせを考えるのか?地元の人だけでなく、欧州の他の国からやってくる観光客は、何をしているのか?というようなことだ。本書にもあるように、欧州の人は年間5週間以上の休暇をとる。長い休暇を過ごすのだから、通常のホテルよりはコンドミニアムやコテージの人気が高い。

 

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 コンドミニアムを選ぶにしても、駅・空港からの交通の便利さと現地の市場に近いかを最初に見る。欧州旅行は通常6泊8日で「暮らす旅」をしようとするから、本書のテーマ「暮らしとグルメ」は大変ありがたい。本書にあるいろいろなアドバイスは引退後の旅行に活かさせてもらおうと思う。例えば、

 

・ワインの選び方:地元のハウスワインが一番手ごろ

・高級レストラン:ソムリエと会話できるといいことがある

・手軽な昼食:英国はFish&Chips、ドイツならWurst、オランダならニシンのマリネ

 

 欧州特に北欧やスイスでは、土地の形成は氷河が関わっていて、表層の土は日本と比べるととても薄いとある。だから毎年同じものを作付けしていると、土壌が枯れてしまう。だから牧草地・遊休地・畑をローテーションしているというのは、妙に納得する話だった。

 

 「COVID-19」禍が治まったら、大好きな欧州に出かけるために、筆者の本を何冊か読ませてもらいましょう。よろしくお願いします。