新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

ジャズとお祭りの町

 このDVDは、NCISの2つ目のスピンアウト「NCISニューオリンズ」のシーズン1。以前紹介した本家のシーズン11に、ニューオリンズを舞台にした2話が含まれていた。この支局のボスは、スコット・バクラ演じる”King”ことプライド捜査官、警官上がりのラサール捜査官と2人だけの所帯だったが、戦闘力の高い女性のブロディ捜査官が加わったところだ。

 

 その他ベテランの女性検視官ロレッタ、ノッポの分析官セバスチャン、車椅子のハッカーであるパットン捜査官らがいる。上記の2話では本家のヴァンス局長、ギブスらがこの町にやってくるが、それ以外のエピソードでもトニーやマラード検視官、アビー分析官が顔を見せる。FBIのフォーネル捜査官も登場するし、沿岸警備隊のボーリン捜査官は複数話に出て来て”King”とタメを張る。

 

        

 

 制作指揮筆頭にギブス役マーク・ハーモンが位置付けられていて、スピーディな展開やユーモア、アクションは本家に引けを取らない。舞台となったニューオリンズは、ジャズとお祭り(年400回もストリートイベントがあるらしい)、そしてケイジャン料理の町だ。本作でも、登場人物が音楽を奏で、料理を作るシーンが多く盛り込まれている。

 

 「ハロウィーンはここではハロウィークだ」と、アラバマ生まれのクリス・ラサールが言う。カーニバルも1週間以上続き、山車を繰り出し、仮装をし、ビーズを投げる。バックにジャズが流れるのは当たり前。”King”はここを「俺の街」と呼び、ギブス以上に破天荒なやり方で事件を追う。沼地も多く、一度はワニまで出演している。

 

 2005年のハリケーンカトリーナ>で甚大な被害を受けたところでもあり「制裁の銃弾」では、復興がほとんど手つかずの貧困地区の生活や、予算削減に音を上げる警官らの姿も描かれていた。DCやロスと違って行ったことのない街、とても興味深い映像が満載でした。