新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

シェルバーンの正体

 このDVDは、「Hawaii-5O」のシーズン3。前シーズンの最終回で、宿敵ウォー・ファットがマクギャレット一家を狙う理由、ファットが怖れ憎む<シェルバーン>の正体が明らかになる。

 

 このシーズンからは、スティーブ・マクギャレット少佐の恋人ロリンズ大尉がレギュラーとして登場。また、生きていたことが分かったスティーブの母親ドリスが、怪しい動きを見せる。全編を通じて、元CIA工作員だったというドリスとスティーブの(家庭内)心理戦が繰り広げられる。彼女の荒っぽさは息子も驚くほどで、自分を殺しに来た相手を捕まえて依頼者の名前を吐かせようと拷問を加えたりする。

 

        

 

 ゲスト出演者としては「復讐の薬莢」の暗殺者役ピーター・ウェーラーが凄い。「ロボコップ」を思わせる両手がハイテク義手のスナイパーは、とても恐ろしかった。実は旧作でも両手が義手(フック)の狙撃者が出てくる作品があり、これをできるだけなぞったという。本編の監督は、ゲストのウェーラーが務めた。

 

 日本趣味がいたるところに現れるのはいいのだが、どことなく映像がおかしい。ヤクザであるノシムリ家の床の間に日本刀が飾ってあるのだが、なんと3本。大刀・小刀、もう一振りは何?ビーチで海老料理の屋台をしているカマコナ(体重140kg?)の出番が増えている。ヘリコプターに投資して事業の多角化を図るのだが、結局スティーブたちに便利使いされてしまう。

 

 再びステーブが北朝鮮に潜入する「帰還」は、ちょっとやりすぎのイメージ。ロリンズ大尉と二人だけでかの国に潜入して、戦友の死体を回収するなど不可能だと思う。シーズン1から時々出てくる悪党サンミン、ちょっとワルぶったハワイのキムタクという風貌だが、実は真面目な俳優らしい。

 

 いろいろ気になる点はあるのだが、アクションについては最高級。車やビルの爆破などは当たり前、ヘリが囚人輸送車を襲うシーンもある。引き続き次シーズンを捜してみます。