新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

マクギャレットたちの逆襲

 このDVDは、リメイク版「Hawaii-5O」のシーズン2。前シーズンの最後に、宿敵ウォー・ファットの奸計に嵌り知事殺しの罪を着せられたマクギャレット少佐は、脱獄して罪を晴らそうとする。別件で留置されていたコノも、危険な囮捜査に従事する形で復職を果たす。舞台がハワイ州なので、日系含む東洋系の出演者も多い。ちゃっかりレギュラーになった検視官のマックスは日系の怪優マシ・オカが演じているし、鑑識官もイケメンの東洋人だ。

 

 新知事がマクギャレットのお目付け役に付けたのが、金髪碧眼の元FBI捜査官ロリ。「Mission Impossible」のシナモンにも似た妖艶な美女だ。最初はコノの代役に見えたのだが、コノの復職以降もチームの一員として、分析官以上の能力を発揮する。

 

        

 

 マクギャレットは父親をウォー・ファットに殺され、自らも危機に陥れられたので復讐の念に燃えている。恩師ホワイト少佐もハワイに来て、ウォー・ファット追及を助けてくれるが、その友人として「NCIS:LA」のケンジー・ブライ捜査官もやってきた。「NCIC:LA」のシーズン3とのコラボも2話含まれていた。

 

 ストーリーの荒っぽさは前シーズン以上で、北朝鮮領でウォー・ファットに捉えられたマクギャレットを救出に向かうホワイト大佐らは、ベトナム戦争当時のUH60を駆り、ロリはRPGまでぶっ放す。

 

 日本人ヤクザ「ノシムリ一家」も登場、ちょっと怪しげな日本語の会話も聞こえる。マクギャレットとウォー・ファットの戦いは、これらの人を巻き込んで拡大していく。カギを握る人物は「シェルバーン」。各々のエピソードの最後、事件は解決しているのに、シェルバーンをめぐる疑惑が短く伝えられて、視聴者に次回への期待を抱かせる。

 

 派手な銃撃戦とシーズンを貫く謎、なかなか面白いストーリー仕立てだと思います。