新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

モビルスーツという夢

 本書は、先日出張で行った時、名古屋栄の丸栄スカイルというショッピングビルにあるBookoffで購入したもの。古いエンタメ本だが、さすがに地元名古屋では見つかるものだと感心した。

 

 1979年、ローカル局「名古屋TV」が放送したアニメ番組「機動戦士ガンダム」。ロボットアニメらしからぬ、戦争の真実や紛争の政治背景などが盛り込まれた内容だった。子供達には理解できないことも多く視聴率は伸び悩み、50話の予定が43話で打ち切られてしまった。しかし再放送、再々放送で人気に火がつき、続編としての「機動戦士Zガンダム」以降、昨年公開の「閃光のハサウェイ」まで連綿と新作が発表され続けている。本書は、オリジナルから「Z」「ZZ」「逆襲のシャア」までに登場する90種のモビルスーツについて、その特徴や作品中での活躍をダイジェストしたもの。

 

        

 

 実は<Hobby Japan>がガンダムの世界をシミュレーションゲームにして出版していたころ、モビルスーツのゲーム上のレーティング(火力・機動力・防御力等)を解説するための本も出版していた。その本は引っ越しを繰り返すうちに無くなってしまったのだが、最近のブームを見ていると取っておけばよかったなと思っていた。その代わりにはとてもならないが、今見直してみると面白さが蘇ってくるのが本書である。

 

 精密誘導兵器が幅を利かし、有人戦闘機などは無用になると思われる未来。しかし有人の戦闘マシンが必要とされるためにガンダムの世界では<ミノフスキー粒子>という新兵器を持ち出した。これは電波を攪乱する粒子でレーダーも利かず、結局人の目が頼りの戦場になったという設定だ。

 

 宇宙での戦闘の主力は宇宙戦艦、巡洋艦なのだが、小型(全長20mほど)のモビルスーツは機動力で圧倒的に勝り、艦船では相手にならない。モビルスーツに対抗できるのはモビルスーツだけということで、連邦軍が最初に開発した試作品がガンダムシリーズだった。宇宙・大気圏・水中などいろいろな戦場に対応できるモビルスーツが開発され、実戦投入されている。

 

 <ガンダム・ファクトリー>が横浜になるせいなのか、なぜか<TV神奈川>で昨年「Z」「ZZ」の再放送があった。こっそりビデオにとっておいて見ましたよ。懐かしかったですね。