新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

南から北へ、12のお城

 海音寺潮五郎という作家には、あまり縁がなかった。歴史ものを多く残した人で、故郷の英雄西郷隆盛の史伝を執筆中に亡くなったという。僕自身は、小学生のころに「天と地と」を読んだくらいしか記憶がない。その年大河ドラマで「天と地と」が放映されていて、夏休みの課題図書になっていたのかもしれない。

 
 本書には、熊本城から五稜郭まで12の城にまつわるエピソードが30ページ/編でつづられている。

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 熊本城 学生の時に行き、広さに驚いた。今は地震からの復興を祈りたい。
 高知城 10年ほど前仕事で行って立ち寄った。繁華街に近いのがいいい。
 姫路城 新幹線の車窓から見ただけ。改装したと聞くので、訪れるのが楽しみ。
 大阪城 学生の頃、甲子園のついでに寄った。今は高層ビルに囲まれてしまった。
 岐阜城 子供のころ、登ったことがある。ロープウェイを使わなかったので疲れた。
 名古屋城 これも子供のころ登った。エレベーターで。木造天守再建計画がある。
 富山城 仕事で富山市役所に通って、隣なので立ち寄った。これも駅から近い。
 小田原城 5月連休の「北条五代祭」に行った。庭園が綺麗だった。
 江戸城 仕事場に近いのだが、桜田門くらいしか行ったことがない。
 会津若松城 学生のころ、東北一周ひとり旅をして、最初の目的地にした。
 仙台城 これもその時寄った。伊達政宗騎馬像以外の印象はない。
 函館五稜郭 函館には良く行くので、何度か散歩した。日本に少ない近世城郭だ。
 
 本書で印象に残ったのは岐阜城の項、織田信長はじめ歴代城主のほとんどが、非業の死を遂げているという。ここでは「斎藤道三の呪い」としているが、美濃という国がそれだけ紛争の多い国だったからだろう。東国から上洛するには、必ず制圧しておくべきところだからだ。
 
 こうしてみると、姫路城以外は行っていますね。リニューアルされたようですし、やっぱり「白鷺城」は近いうちに行きたいですね。