あまりビデオを買うことはないのだが、このシリーズ(ネイビー犯罪捜査班)だけは別だ。国際線のフライトで見る癖がついてしまい、このところ海外出張が少ないので「禁断症状」が出てしまった。昨年末に第一シーズンを買ってきて、食後にウィスキーをなめながら1~2本見ることが増えて24話を最低2度は見ただろう。
第二シーズン以降のものも買おうと探していて、第二シーズンのCDを川崎のBook-offで見つけた。この店は以前は好きなミステリーが多かったのだがほぼ買いつくしてしまい、あまり足を向けなかったのだが新しいターゲットができてうまくHITした。
第一シーズンで時々出ていたティム・マクギー捜査官がレギュラーになって、アビー分析官といい呼吸で付き合っている。彼はMIT出身のエンジニア、コンピューターのハッキングが得意でギブス捜査官の無茶な指令にも必死に対応している。ただ意地の悪い先輩であるディノッゾ捜査官からは「新米」呼ばわりされて、いつも割に合わないことを押し付けられている。
第一シーズン以上にダイナミックなストーリー展開が魅力だが、出色だったのは「硫黄島の記憶」という一編。老優チャールズ・ダーニングが、硫黄島で戦ったアーニー・ヨースト伍長を演じていた。ダーニングは「スティング」や「ファイナル・カウントダウン」に出演したベテラン俳優で、本作でもいい味を出していた。
長年連れ添った妻を亡くした後、硫黄島で戦友を殺したと「自白」し続けるヨースト伍長だが、警察などに取り合ってもらえず最後にギブス捜査官のところに自首してくる。「ボケてる」と追い返そうとするケイト捜査官らを抑えてギブスは「60年前の犯罪」を調べ始める。
最後のシーンはギブスとヨーストが寿司屋のカウンターで、日本人(?)と思しき老職人の握る寿司をつまみながら日本酒で乾杯するものだった。合いの手はもちろん海兵隊の常套句「センパー・ファイ」。これグッときましたね。まだ続きの第三シーズン以降のものを探しますよ。