新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

華麗なチームワーク

 昨年シーズン3を紹介した往年のTVドラマ「Mission Impossible」。シーズン2と3が好きなのだが、今回ようやくシーズン2のDVDが手に入った。50年以上前のドラマは、Bookoffでもなかなか見つからないのだ。

 

 このシーズン2が放映されたのは1966年、今回から主演することになったピーター・グレイブスは当時40歳。見事な銀髪だが(NCISのマーク・ハーモンもそうだったが)若くても銀髪の人はいるようだ。

 

 前後編に分かれた作品も含めて、全25編を久しぶりに堪能した。子供の頃見ていたのは当然吹き替え、ジム・フェルプス(グレイブス)の声は若山玄蔵だった。吹き替え版ではオープニングのテープの任務指令に続いて、ジムがメンバーを選ぶシーンで日本語の補足説明がある。しかし今回見たオリジナルでは、この部分は無声だ。とりあえず英語版で全部見てから、吹き替え版も見てみようと思う。

 

 オープニングで、ジムがブルーメタリックのオープンカーをゆっくり運転して指令を受け取りに来るシーンが印象的だ。昔は米国の豊かさを感じたシーンでもある。通常目標を示されて、しっかり準備をして「罠」を仕掛けるのだが、2編だけ指令ではなく巻き込まれる形で「任務」をこなしてしまったものがある。

 

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◆殺人者の夢

 某国(中米あたりか)で、ジムの友人が冤罪の殺人罪で処刑されそうになった。ジムは彼を救い出すため、真犯人をあぶりだす「私的作戦」を決行する。メンバーを集める時「指令ではないが、危険なことはいつも以上だ」と言うが、メンバーは黙って任務に就く。

 

◆第三の町

 ローランと山小屋で休暇を過ごそうとしたジムは、途中立ち寄った町の陰謀を偶然見てしまい、薬で動けなくされてしまった。探しに行ったローランに陰謀の首謀者である医師は「卒中で動かすと危ない」と告げる。しかし異変に気付いたローランは、急遽メンバーを集める。

 

 「第三の町」は、かすかに記憶に残っていた。またたきでローランに意思を伝えるのがサスペンスフルだった。リーダー役を務めることになったローランの活躍が見ものだ。いずれにしても「華麗なチームワーク」がこの作品の売り。計画が破綻しそうになっても、臨機応変の対応でしのぐ。

 

 やっぱりローラン役のマーティン・ランドーは名優ですね。シーズン4以降も残ってほしかったです。