新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

このシーズンだけ18話

 このDVDは、ご存じNCIS(ネイビー犯罪捜査班)のシーズン5。通常は1シーズン24話がDVD12枚に収められているのだが、このシーズンだけは18話でDVDも9枚に過ぎない。特典映像「シーズン5の見どころ」に出てきたベリサリオ総監督も、その理由については説明しなかった。僕が勝手に推測するに、可能性は2つ。

 

◆2009年の制作ゆえ、リーマンショックで何らかの不都合(スポンサーの撤退?)があって途中打ち切りになった。

◆24話制作されたのだが、DVDに出来たのは18話だけだった。6話について何か放映・再販できない何かがあった。

 

 仮に後者だとすると、ジェーン局長の父親シェパード大佐のエピソードが絡んでいるように思う。前シーズンから12年前自殺したはずの大佐が生きているとの疑惑があったのだが、カギを握る武器商人はシーズン5の第一話で殺されてしまった。その後最終話まで見ても、大佐の件は全く出てこない。謎のまま最終話で局長自身が殉職してしまう。腕利きのベリサリオ総監督が、こんな終わり方をさせるはずがない。大佐からみのエピソードを含む6話(その中には大佐自身も登場したはず)を、お蔵入りにせざるを得ない何かがあったと見るべきだろう。

 

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 まあ勘繰りはこのくらいにして、シーズン5も期待にたがわず面白かった。このシーズンから、昔フライトで見た記憶が残っている作品がちらほらある。2009年放映で2~3年後くらいに青い日系航空会社の国際線で見られたとすると、2011~2012年にあたる。ちょうど僕自身の海外出張が急増したころだ。

 

 中でも「娘の面影」は、いくつものシーンで見覚えがあった。ギブス捜査官の最初の妻と娘は、彼がイラクへ出征していた時に不慮の死を遂げている。このエピソードでは死んだ娘の親友だった少女が、美しい女になって彼の前に現れる。彼女に娘の姿をダブらせるフラッシュバックが多用されていた。フライト上で見た時は前のシーズンを見ていないのでよく分からなかったことも、今回はしっかり感じることができた。

 

 もうひとつ最終話である「審判の日」では、新局長の差配でチーム・ギブスが解散させられてしまう。このシーンも見た記憶がある。今回もたっぷり楽しませてもらいましたし、ちょっとだけ英語の勉強にもなりました。さあ次はシーズン6ですね。