新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

密接に連動する「ドル・石油・暴力」

 2020年発表の本書は、経済ヤクザ出身の評論家菅原潮氏(通称猫組長)の投資指南書。「COVID-19」禍と米中戦争で、世界経済は大きな打撃を受ける。今できる最善の投資は「投資しないこと」だというのが本書の主張。

 

 高校時代から株式に興味を持ち、バブルに踊って多額の借金を抱えてヤクザの道に入った著者。後に(表街道の)石油ビジネスも手掛け、今は足を洗って評論家稼業。ドル・石油・暴力は密接に連携しているとのテーゼで、世界経済を見通している。

 

 暴力の最たるものが米軍、今米中対立が(ヤクザ時代の感覚だと)のっぴきならないところに来ていると彼は言う。中国は新興の大国で、手段を選ばない。

 

・AIIBは「中国流のヤミ金

・「COVID-19」禍は中国発、(中国が飼いならした)WHOが拡大に関与した人災

 

        

 

 米国も負けてはおらず、中東危機はイランのスレイマニ司令官を暗殺することで収めるなど、やりたい放題である。米国は中国に対抗するべく、日本との強固なブロック経済を望んでいるともある。

 

 投資についての提案もあった。銘柄選びは今どうかではなく、歴史を見よとある。GAFAの中ではAppleの歴史が優れていると言う。「感性に応じて銘柄を選び、必要に応じて理性を使う」のが筆者の方法論。

 

 結局は、個人がどのような投資をすべきかに力点はなく、世界経済こんなに危ういよ、背後にいるのは、マネー=ドル(を操る力)✕暴力の方程式の世界でいきる輩というのが言いたいこと。まあ、一説として理解はできるのですが、どうしても石油(エネルギー)に引っ張られている解説のように見えます。その意味ではプーチン大統領に近い考えのような・・・。「21世紀は(石油に代わって)データの世紀」とだけ申しあげておきましょう。