新城彰の本棚

ミステリー好きの自分勝手なコメント

リーダーたるべき資質と思考

 2005年発表の本書は、「戦争学」シリーズやパズルブックを紹介している松村劭元陸将補の「リーダーたちの言葉集」。1933年のドイツ陸軍教範には「戦場の指揮は、人格・能力・知力による指揮官の芸術」とある。そんな指揮官の名言で、興味深いものを列挙しよう。

 

・どんな戦場にも決定的な場所(緊要地形)がある 仏ジョミニ少将1838

・戦争では、漠然と混沌は常態である 米マーシャル元帥1939

・余は敵の計画より、わが方の錯誤を恐れる ツキディデスBC404

・戦いでは「二番手」という賞はない。それは敗北だ 米ブラッドレー大将1950

・軍を編成した時、真っ先に規律を確立せよ 仏ド・サックス元帥1732

・勇気には行動的勇気と精神的勇気がある 英スリム元帥1957

・混乱した問題を分類整理することが指揮官の主要な仕事 英ウェーベル将軍1933

 

        

 

・部隊を後ろから適切に指揮できるものはいない 米シャーマン大将1875

・公私において率先垂範せよ。礼儀正しく、丁寧に教えよ 独ロンメル将軍1938

・名将にとって絶対不可欠の資質は想像力である 米マッカーサー元帥1959

・部下指揮官は好機とみれば独断専行せよ。認可も報告も不要 フリードリッヒ大王

・戦争では、安全第一は滅亡への道である 英チャーチル首相1940

・偉大な指揮官とは、緊要な時期に直観が働く人 英ロレンス中佐

・寛容と忍耐をもってしては、人間の敵意は溶解しない マキャベリ1532

・戦争に勝つ秘訣の一つは、敵を飢えさせること フリードリッヒ大王1747

・計算されたリスクをとれ、軽率な猪突猛進とは違う パットン大将1974

・ちょっとした機動が勝利に決定的に寄与する瞬間がある ナポレオン

・勝利のためにはすべての兵科が協力して威力を発揮すべし 露ジューコフ元帥1941

 

 リーダーシップを学ぼうとする人には、昨今目に付く個人主義が行き過ぎた「鬼っ子」とは違う感性があると筆者は言います。私もそうありたいと思うのですが・・・。